Power BIのデータグループの使い方について解説します。
データグループの機能は自分なりのグループを作りたい時に使います。
例えば、
日本、中国、アメリカ
という国情報があったとします。
日本と中国をまとめて
アジア、アメリカ
というグループ分けをすることができます。
グループを作成するには一番手軽な方法ですので試しに使ってみてください。

グループを作成する3つの方法
グループを作成するには3つの方法があります。
それぞれのメリットとデメリットについて解説します。
- テーブルを追加する
- DAX関数を使って作成する
- データグループの機能を使用する
テーブルを追加する
次のようなテーブルを作る方法です。
この方法が一般的にはおすすめです。
国 | グループ |
---|---|
日本 | アジア |
中国 | アジア |
アメリカ | アメリカ |
メリット :管理しやすい。どの値がどのグループに所属しているかひと目で分かる。
ソートや階層化の設定ができる。
デメリット:テーブルのリンクをしないといけないので、慣れてない人には難しい。
テーブルのリンクについて詳しく知りたい方はPower BIで結合をおこなうの記事を参照してください。
DAX関数を使って作成する
次のような関数で新しい列を作る方法です
グループ = SWITCH([国], "日本", "アジア", "中国", "アジア", "アメリカ", "アメリカ" )
メリット :項目の値に規則性がある場合は一括でグループ設定できる。
*例えば郵便番号の頭3桁で市でグループ化するなど
デメリット:プログラムに慣れていないと作るのがたいへん
データグループの機能を使用する
直感的にわかりやすい操作でグループ分けをできる機能です
メリット :簡単にブループ分けをしやすい
デメリット:項目数が多いと管理するのがたいへんになる
階層設定ができない。(ドリルダウンする機能)
この記事ではこの操作手順について詳細に説明します。
私の場合は通常「テーブルを追加する」方法を使います。
レポートを保存しないでちょっとグループ化して見てみたい時は「データグループの機能を使用する」を使用します。
データグループは操作が簡単なので手軽にグループ化できます。
データグループ機能の使い方
データグループは2通りの設定方法があります。
- グラフから設定する
- データの表示画面から設定する
そもそもデータグループは何かについて説明していませんでした。
データグループは
「新しい項目を作る機能」
です。
グループ化した項目を簡単に作れる機能がデータグループです。
グラフからグループを設定する
グラフを参照した時にグループ化したい項目をCtlキーを押しながら選択することでグループ化できます。

- Ctlキーを押しながら「中国」「韓国」「日本」をクリック
- 右クリックをしてデータのグループ化を選択
変更後のグラフは次のようになります。
アジアとして日本と中国と韓国がグループ化されました。

注目はフィールド項目に「国(グループ)」が追加されていることです。
凡例に「国(グループ)」が追加され国は凡例から詳細に移動しています。
アメリカとヨーロッパが同じグループになっているので分けてみます

グループ化したい項目をCtlを押しながらクリックすることでグループ化できます。
これを繰り返すことで複数グループを作ることができます。
後でどのように変更したり確認するには項目を右クリックして、グループの編集を選択します。

この操作方法については次の章で説明します。
データの表示画面から設定する
グラフでなくデータを確認しながらグループ化するにはこの方法が便利です。

- 「データ」の画面で、グループ化したい項目を選択状態にする
- 「データグループ」を選択し、「新しいグループ」を選択する
グループ化専用の画面がでますので設定をします。

- 項目名を変更します
- グループ化したい項目を選択
- 「グループ化」のボタンを押す

最後に作成したグループ名をわかりやすい値に変更します。
ここに設定した値が表示されます。
作成が終わると「地域」の新規項目ができたことを確認できると思います。
また「地域」項目を選択して、グループ化項目のグループ化もできます。

まとめ
グループ化するには3つの方法があります。
- テーブルを追加する
- DAX関数を使って作成する
- データグループの機能を使用する
手軽にグループ化するには「データグループ」が使いやすいです。
ただしソート設定ができないなと一部デメリットもありますので、状況に応じで使い分けてください。