Power BIで使えるグラフを紹介します。
サンプル画像を見て気に入ったグラフを利用してください。
美的センスがないと思っている人も多いかと思います。
実は美的センスがない人の方が効果的なグラフを作成できます。
理由は
「どの目的のために何のグラフを使うべきかはだいたい決まっている」
からです。
論理的にグラフを選ぶことで、効果の高いグラフを作ることができます。
この記事がグラフ作成の手助けになって頂ければと思います。
基礎 グラフの種類
棒グラフ
次の2つの組合せで6個用意されています
- 表示方向 :縦 or 横
- 分類表示方法:積み上げ or 集合 or 100%
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-73.png)
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-75.png)
積み上げ横棒グラフ
主にランキング表示をしたい時に使います
- “凡例”もしくは”値の複数追加”で棒グラフの内訳表示可能
- 軸に複数項目を設定する事でドリルダウン可能
例)
経費の使用金額の多い人を確認。
上位の人の経費の使い方を確認して、経費を減らせないか考える。
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-78.png)
積み上げ縦棒グラフ
時系列のグラフ表示に使用します。
過去のデータを確認する時に使用。
- “凡例”もしくは”値の複数追加”で棒グラフの内訳表示
- 軸に複数項目を設定する事でドリルダウン可能
例)
月次で経費の使用金額を確認。
金額が不自然な月を見て、何の目的に使ったかを確認する。
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-81.png)
集合横棒グラフ
ランキング表示に使用
*関係する値を同時に確認したい時
- “凡例”もしくは”値の複数追加”で棒グラフの追加
- 軸に複数項目を設定する事でドリルダウン可能
経費の使用金額が多い人を確認。
参考に個人別の予算を表示して、計画とのずれを確認。
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-82.png)
100%積み上げ横棒グラフ
複数対象の比率を比べる時に使用します。
例)
個人別にどの科目の経費の使用比率が多いか、タイプ分類するために使用。
折れ線グラフ
リボングラフは他の製品にない特徴のあるグラフです
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-88.png)
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-83.png)
折れ線グラフ
時系列データに使用する。
変化と将来を見るために使用します。
例)
経費の利用額が増えているか減っているか傾向を確認。
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-84.png)
積み上げ面グラフ
棒グラフを使用する方が一般的。
使うとしたら100%積み上げ面グラフでの使用。
*デフォルトでは未提供なので、計算式で自分で作成する必要があります。
例)
誰が経費の利用金額の割合が多いかを月次の推移で確認。
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-86.png)
リボングラフ
棒グラフの特徴と順位変動をわかりやすいという特徴があります
例)
利用金額が多い人のランキング変動を確認する
円グラフ
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-95.png)
円グラフ
割合を表示する
例)
どの科目に経費が使われているか割合を確認する
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-97.png)
ドーナッツグラフ
割合を表示する。
他のグラフや表示と組み合わせて見た目の改善に使用する。
例)
どの科目に経費が使われているか割合を確認する。
カードのグラフを真ん中に表示し見た目の改善を行う。
その他グラフ
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-89.png)
ウォータフォール図
カテゴリの内訳分析。
マイナスの数量がある時に使用する
例)
キャッシュフローの内訳を知る
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-92.png)
フィルター
最終目標に対して途中ステップでの離脱を確認する
例)
Webの広告ページを出した時にどのステップで見込み客が離脱しているか確認
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-93.png)
離散図
2つの値の関係性をみる
例)
役職と経費の使用金額について、関係性があるかどうかみる
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-96.png)
ツリーマップ
シェアを確認する
例)
経費の使用金額の大きさを確認する
応用 何のグラフを使えばいいかの指針
使用頻度の高い
- 棒グラフ
- 線グラフ
- 円グラフ
についてはこちらの表を参考にしてください。
![](http://www.katalog.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/image-99-1024x620.png)
棒グラフと折れ線グラフの使い分けはどうするのか?
棒グラフは過去の実績を確認する用途に使います。
折れ線グラフは傾向から将来を予想するのに使います。
例えば過去の経費の多い月を確認して、
「なぜ金額が高いのか?」
と確認するのには棒グラフが適切です。
経費が増加傾向にあるのか現象傾向にあるのかを確認するには折れ線グラフがいいです。
円グラフとツリーマップの使い分けはどうするのか?
円グラフは比率を表示するには一番いいグラフです。
欠点は情報量に比べて表示スペースを多く取ることです。
その欠点を補うために次のようなグラフがあります。
- ドーナッツ型
真ん中のスペースを利用して情報を出すことが多いです。 - ツリーマップ
市場シェアによく使われます。
正確な比率は必要なく感覚的な大きさがを知りたい時に利用します。
ツリーマップはPower BIではボタン代わりに使うのが便利です。
例えば各個人の経費の使用金額について調べる時に、金額が多い人だけを調べれば十分です。
個人で均等な幅のボタンよりツリーマップを使った方が効果が高くなります。
まとめ
グラフは何を分析したいか目的によって利用するグラフが決まっています。
- 時系列の過去の実績:縦棒グラフ
- 時系列の将来の予測:折れ線グラフ
- ランキング:横棒グラフ
- 割合:円グラフ
特別なものとして2つの項目の関係性を分析したい場合、散布図を使います。
目的に合ったグラフを使う事でわかりやすくなりますので参考にしてください。
Power BIについてもっと詳しく知りたい方はPower BI記事のまとめから参照できますので、こちらもご参照ください。
- Power BIの概要
- Power BIの機能の使い方
- サンプルレポートのハンズオン
についてまとめてあります。