Power BIでできることを本当の意味で理解するのは難しいです。
- 視覚的にわかりやすいグラフの作成
- 無料ですぐに使うことができる
- インタラクティブな表示変更
とPower BIの特徴をいうことはできます。
ですがこの説明ではよくわからない方が多いと思います。
ストーリー形式でこの3つの特徴をわかりやすく説明します。
*無料のPower BI Desktopの部分の説明です
Power BIの有料版のサービスを含めて知りたい方はPower BI道場 6つのサービス活用術が参考になると思います。
特徴1 視覚的にわかりやすいグラフの作成
椿かー!!
部長に経費レポートを見せたのは
Power BIを使ったばっかりに。。
いったいどうしてこんなことになっちゃったの。
・・・
・・
何かアピールできるような大きなチャンスはないかな~。
独り言ともとれる声で椿はつぶやいた。
営業管理に所属している椿は毎日の事務作業に少しうんざりしていた。
椿は丁寧でミスのない仕事で営業マンから頼られていた。
だが会社からの評価はまったくあがらない。
それが今のような気分にさせるのであった。
チャンスがない?
部長と接点があるじゃないか。
答えを返したのは意外にも菊之助だった。
菊之助は言っては悪いがうだつが上がらない営業マンだ。
他の営業が外を走り回っている今も社内にいる。
椿は営業の経費情報の管理をしていた。
- 営業員の入力ミスの確認
- 課長と部長への承認の催促
菊之助が言っているのは部長への承認催促のことだろう。
いったいそれが何のチャンスになるのか?
強力な成果を達成するにはデータの声に耳を傾けるんだよ。
椿の表情を見て菊之助は言葉を重ねた。
菊之助はいつもそうだ。もったいぶった言い方をする。
もうちょっとはっきり言わ・・・
文句を言いかけた時、Teamsの通知が目に飛び込んだ。菊之助からだ。
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/
URLだけのメッセージだ。
菊之助の方をキッと睨むとそしらぬ顔でキーボードをたたいている。
まったくこの男はと思いつつクリックするとMicrosoftのホームページが開いた。
そのページには
- 最も必要なときに明確に見つける
- データの声に耳を傾けて強力な成果を達成する
といった言葉が並んでいた。
開いたサイトはMicrosoftのPower BIというデータ分析ソフトのページだった。
要するに
「Power BIを使って部長への経費承認催促の仕事を改善しないか?」
ということだろう。
初めは文句を言いながら見ていたが、次第にひきこまれていった。
こんなにかっこいいレポートを作ったらどんな反応をしてくれるだろうか?
- 椿はITも得意なの?すごい!
- このグラフ見やすいね。さすが椿さん
- きみのおかげで経費削減ができたよ
- 念願の赤字から脱出できたよ。椿さんは我社の救世主だ
ガタッ。
菊之助が立つ音で我に返った。もう定時だ。
サイトを見始めてから1時間もたっていた。
菊之助さん情報ありがとう。
とても参考になりました。
Power BIはすぐにできるよ。
といいながら、にやりとした笑顔を残して菊之助は帰っていった。
この笑顔の意味に椿は気がついていなかった・・・
Power BIは
「視覚的にわかりやすいグラフの作成」
をできます。
グラフを1つの画面にまとめることで、重要な情報を一目で確認できます。
椿が扱っている経費情報の場合
- 承認者別の未承認経費の件数
- 月々の経費の推移
- 個人別の経費金額
- 経費項目別の経費金額
といったレポートが考えられます。
特徴2 無料ですぐに作成できる
椿は翌朝さっそくPower BIについての資料作成にとりかかっていた。
課長に提案して許可をもらうためだ。
- 何ができるかとメリット
- 他のソフトとの比較
我ながらよくできた資料だった。
菊之助さん。
課長への提案書を作ってみたんだけどどう思う?
提案書?
意味がわからない。
意味が分からないのは椿の方だった。
「あなたがすすめたんでしょ!」
と言いたいのをぐっとこらえた。
課長の許可はいらないでしょ。
「すぐにできる」はそういう意味だから。
椿の眉間にしわがよったのを見てか、菊之助が補足した。
初めから詳しく説明してくれればいいのに。
と思いつつ内心ほっとしていた。
課長に許可をとるのをめんどうに思っていたからだ。
椿はKeynoteの時の事を思い出していた。
転職してきた営業マンからKeynoteを使いたいという相談を受けた。
プレゼン用のソフトで前の会社で効果的だったという理由からだ。
「いいよ。課長に許可もらってくるから」
と気軽に引受けたのが悲劇の始まりだった。
4製品の機能比較表を作らされ、各ツールの支持者間でバトルが発生、と結論が出るまでの2カ月は散々だった。
結果はPower Pointと互換性がないKeynoteはダメとなった。
その理由を聞いた時の営業マンの顔は今でも忘れられない。
成果が出てから課長に打診したら、違った結果になったかもしれない。
Power BIも同じ間違いをするところだった。
確かに許可をもらうと始めるまでに2カ月ぐらいかかる。
MicrosoftのPower BIだったら、すぐに取り掛かることができる。
Power BIは
「無料ですぐに使うことができる」
というメリットがあります。
他の無料ソフトではこうはいきません。
それはPower BIはMicrosoftのソフトだからです。
他のソフトとの比較検討を飛ばせることが、
「すぐに使うことができる」
という本当のメリットです。
使った後の効果を元に本格採用を提案できるのが強みです。
特徴3 インタラクティブな表示変更
見てみてこれすごくない?
クリックすると他のグラフも動くんだよ
椿は2日間Power BIと格闘し、ついにレポートを完成させた。
自分のExcelファイルを取り込んだだけで、驚くほどきれいなレポートができた。
ほらほら。
人の名前をクリックすると、
・月々の経費の使用金額推移
・交通費、交際費、宿泊費の比率
を見れるんだよ。
トイレに立とうとした菊之助を強引に捕まえて説明し始めた。
それほどPower BIは魅力的だった。
今までもExcelでグラフも作っていた。
しかし同じ情報を出しているのにかかわらずPower BIのグラフは別物だった。
クリック一つで瞬時にデータが切り替わる。
たったこれだけのことで、印象が別次元となるとは思ってもいなかった。
すごい、すごい。
わかったから、もういい?
興奮して菊之助を拘束しすぎてしまった。
まだ話したりないと思っていたら、次の獲物がドアから入ってくるのを見つけた。
部長が営業から帰ってきたのだ。
Power BIは
「インタラクティブな表示変更」
というメリットがあります。
データを分析にはいろいろな角度からデータを見ます。
その時に瞬時にグラフが切り替わるPower BIのメリットは計り知れません。
椿の作ったPower BIのレポートでは、
人ごとの特徴を瞬時に比較できます。
特徴分析をするのに役に立ちます。
まとめ
Power BIでは
- 視覚的にわかりやすいグラフの作成
- 無料ですぐに使うことができる
- インタラクティブな表示変更
ができます。
視覚的にわかりやすいグラフの作成
Power BIはExcelと同じぐらいたくさんのグラフを使えます。
Power BIで使える特徴的なグラフはツリーマップと地図です。
無料ですぐに使うことができる
新しいツールを使う時にたいへんなのは合意を得ることです。
ツールは各自お気に入りやひいきの業者があるので、難航することが多いです。
Power BIはMicrosoftの製品のため、スムーズにいきやすいです。
インタラクティブな表示変更
Power BIを使う一番の理由となる機能です。
インタラクティブ対応のBIツールが増えてきましたが、無料で提供しているのはPower BI以外に聞いたことがありません。
Power BIはすぐに試せます。
興味をもったらインストールして使ってみて下さい。
第2編 経営層がBIレポートを望む本当の理由
椿は有頂天になっていた。
部長にPower BIのレポートを見せると、部長も食い入るようにレポートをみていた。
部長は「すごいねー、すごいねー」といつになく真剣な顔で聞いていた。
ほんとよかったよかった。私ってITの才能があるかも。
思えばこの時が私の頂点だった。
翌朝こんな事態になるとも知らずに。。。
椿かー!!
部長に経費レポートを見せたのは
Power BI導入ストーリー
1. できること3選
2. 経営層がBIレポートを望む本当の理由
3. なぜ私のレポートは使われないのか?
4. 使い物にならないPower BI